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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 朝9時何分かの新幹線に乗り越後湯沢に着いたのが昼ちょい前だ。
 幸いに一昨日までが嘘のような晴天だし山にいる間はろくなもん食えんから精一杯食っていこうちゅうことになり、物色してたら日本料理屋があった。
そこで品書きに目を通したらキンキの煮付け中のが会ったんでこれを真っ先に注文し、あとはバイ貝の刺身とかアンキモとかなんだらかんだらをてんこ盛り発注して二人で食い尽くした。

 しかしなんで越後湯沢なんちゅう山の真っ直中で海の物ばっか食わなあかんの?
そしてなんで山の中のキンキが相模湾で食うキンキより旨いの?
これ不思議だったんで板前さんにどこ産のキンキか聞いてみたら函館だそうで...

 さて腹ごしらえを終わったんで一路ロープーウェー乗り場に向かったんだがすんげ~人だこと。

 発車待ちのベンチの列で僕の前にいた女の子、推定大学生なんだが、下がGパンなもんでぶるぶる震えてるんだな。
僕は薄情もんだから「ばっか、ちったぁ考えたなりしてこい」くらいにしか思わなかったんだが、娘が勝手に僕のザックを開けてホッカイロ引っ張り出してくれやがんの。
誰に似たのか知らんけどなんとまあ優しいことで。(僕は適当に薄情、母親鬼のような女、そうなると多分僕の実父か母親だろうと思うが)

 そうこうしロープウエーに乗り込んで動き出したんだが、今度は隣り合わせた40ちょい前くらいの子連れのおばさんだ。
僕の首からぶら下がってるGPSが珍しいらしく素朴に色々聞いてくるんだな。
腹の底では「うぜぇ!!」っと思いながらも適当に聞かれたことを答えてると、これまた親に似ず優しい我が娘。
自分だってマニュアル丸暗記した以外使ったこともなければなんにも知りもしない癖になんだかんだと掘り下げたことを喋りまくるんだな。
この喋りまくるところは間違いなく母親似だぞ。

 こんな地獄のような時間、実際には10分かそこらだったろうが異様に長く感じたんで掛かった時間は正味何分か不明、を経て高津倉山の山頂から1500mくらい下に到着。
かなりの傾斜はあるんだが、まだここいらではカンジキはいるまいと歩き始めると、エーデルワイスのあたりから急に雪面が締まってない状態になってきたんだな。
一人ならそのまま進んでいくんだが、今日はお荷物を一人連れてるんで早い目の方がいいだろっとここでカンジキ、ちゅうかスノーシュー装着。

 ここで問題だ。
 ちょいさっきまで人の世話ばかり焼いてた我が娘なんだが急に子供返りを始めやがった。
「パパ~履きかたわかんない~!!」
ざけんじゃね~よ、てめ、昨日の夜は嬉しそうに家ん中で履いて遊んでたじゃね~よ!!
腹の底ではこうは思ったんだが、なにしろ当方には、中学2年まで放置していたという娘に対する負い目があるんだな。
でそれは言わない、顔にも出さない、仰るように「はい右足出して」「はい右足おっけ~、つぎ左足出して」ちゅうよな感じで娘を肩につかまらせたまま履かせてやったのだな、ちなみに娘は今年で21歳だ。
どうだすんげ~馬鹿親だろ!!
かっかっか!!
可愛いもなぁしょうがあんめ?

 さていよいよ雪中行軍を開始したわけだが、エーデルワイスの前でさわやか系のレスキューのお兄ちゃんに呼び止められた。
しかもかなりビビリまくって。
Q「あのぉ...」
A「あんだよ、にいちゃん?」
Q「スキーじゃないんでしょうか?」
A「なり見りゃわかんだろ?」
Q「ってことはつまり...」
A「じれってぇ野郎だな、はよ喋れちゅうの!!」
Q「はい、率直に言いまして...危険ですので今日はトレッキングは止めていただけないでしょうか...」
A「いってぇどこのなにが危険なんだ?」
Q「はい、そのぉ...今はP缶ですが昨日までは吹雪でして...積雪量が半端じゃなかったんですよ...そんなわけでして...」
A「ったくじれってぇなぁ!!結論を先に言え!!」
Q「あっはい..そのぉ雪崩が..」
A「あんなぁ、俺等は頂上から尾根筋辿って大峰まで行くコースなんだが、そこのどこで雪崩の恐れがあるんだ?、危ねぇのは雪庇だけだろ?」
Q「あっはい..そのコースでしたら比較安全です..しかし降雪量が..」
A「にいちゃんさぁ真面目なのはわかるけど、お前の脳内では下から上に雪崩ちゅうのが吹き上がることがあるわけか? それにな、こんなとかぁあっても2mだろ、俺はつい一昨日までもっと豪雪の中にいたんだよ!!!」
Q「はぁ...」
「それではご相談なんですが聞いていただけませんか?」
A「聞ける相談ならなんぼでも聞くよ。」
Q「ありがとうございます、就いてはですね、下山なさいます時に当方に電話をいただけませんでしょうか?」(ここで電話番号を書いたパンフを手渡される)
A「あぁいいよ!!」
Q「ありがとうございます、ついでにもう一つお願い聞いていただけませんか?」
A「なに?」
Q「携帯電話のお電話番号をお教えいただければっと...」(先に言えって)
A「娘の?俺の?」
Q「あぁはい...どちらのでも..」
ここで悪いおじさんは娘の方を教えることにしたんだが、あいにく僕は電話番号を覚えてないので娘に「お前の電話番号教えてあげなさい。」
でこれまで沈黙を守っていた娘は「ごめんね!!パパって悪い人ぢゃないんだけど小理屈言わないと気が済まない質なんだよね。」とか前振りして電話番号教えながらなんだかんだ話し込んでる。
この性格は俺に似たんだろうな、なんでもナンパのきっかけにしやがる、しかもおやぢの前でするか?

 これでかれこれ20分くらいは無駄をしたんだが歩き始めた、しかしエーデルワイスから山頂までがこれまた勾配急なんだよな。
そんな坂を300mも登ると最後のリフトがあるんだが、娘はそういうのはめざとく見つけるんだな。
で「パパ~!!こんなとこにリフトがあるよ!!」っときた。
あるさ!!リフトくらい!!ここはスキー場だぞヴォケ!!
要するに歩きたくないからリフトで行こうちゅうことなんだが、お前歩きに来たんじゃねぇの?
聞こえないふりをしてリフト乗り場を通過しようとしたんだが、ここは誰に似たのか、我が娘。
リフト小屋のじじいの所に走って行きやがる。
凄いんだよな、初めて履く癖にスノーシューは走れるってことを本能で知ってやがる。
そしてもっと凄いのは、リフト券買ってもいないのに「乗せろ!!」っと交渉してるんだな。
おそらくこういうところは僕の悪影響と思われるが、じいさんいい人で「いいさ、乗ってきな。」と言っちゃうんだもんな。
20歳過ぎた娘に保護者でもあるまいけど、そこまでの横車は押しちゃいかんからじいさんの所に歩み寄って「幾ら払っとこうか?」っと尋ねると「正規の料金は一回300円だから払ってくれるんなら600円でいいよ。」っときた。

 払ってくれるなら...
これはショックだよな、俺って横車を押し倒して金払わん奴にしか見えんちゅうことか?
第一押したのは俺じゃなかろ?
とにかく無理なお願いをやっちゃったわけだから、どうせじいさんがぽっぽに入れるに決まっているのを承知の上で1000円払った。

 そんなこんなで大して速くもないリフトに搭乗し、頂上に着いたわけなんだが、僕らの進路は初心者コース沿いなんだな、ボーダーの下手くそが溢れ返って危なくってしょうがねぇのよ。
上級者コースったってギャップがあるわけでもないし斜度が多少あるちゅうくらいのもんだろ?
ここ滑れんような奴は上来るなちゅうの!!

 レスキューのにいちゃんの指摘した危険よりこれの方が遙かに危険だから、そういう馬鹿にぶち当たられないように、圧雪者の軌跡のないところばかりを選んで屈折したコースを約1.5km歩いてようやく三俣方面への林道(当然夏場は林道なんだが、冬場は雪に埋没)への分岐点に到着。

 ここいらでタバコが吸いたくなってくわえたんだけどライターが発火しないんだよな。
これは気圧と気温のせいなんだろうが、先回は異常がなかったGPSも気がつきゃ落ちてる。
やっぱ乾電池中のはあてにならんわけで、この先体温で暖め続けたけど、結局帰路のロープウェー乗り場まで復帰しなかった。

 ライターを体温で暖めてようやく久々の一服を吸ったんだが、考えてみればこの一服は家で吸って以来だからかれこれ7時間近く断煙してたわけだ、我ながら凄いぞ。

 さて、コースを外れたらいきなりふわふわの新雪さ、ザックリ2m、一歩一歩が概ね膝の上まで沈み込むんだな。
分岐から150mくらいはそれでも雪が軽かったんで30分くらいで進めたんだが、そこから先の雪がやけに重く、そして深くなってきた。

 それまでは経験を積ませる意味で10分交替で先頭を入れ替わってきたんだが、ここから先はかなり重労働で消耗するし汗もかく。
僕は上から下までフル装で汗をかいても影響ないし、多少雪が入っても冷えないんだが、娘の装備は急だったこともあってそこまで金を掛けてない。
よってここいらから僕が先導することにしたんだが、親の心子知らずとはよく言ったもんで本人は至って暢気。
幼稚園児でもあるまいに後ろで歩きながらストックを振り回して歌を歌ってやがる、しかも「与作」だぞ。

 途中何回か小休止を取り雪を水代わりに食ってタバコを吸って、そして歩く。
こんな繰り返しだったんだけど最後の屈折点を曲がるあたりで小雪が降り出した。
時間的には16時を回った頃だったんだが、娘がいるんで怖い思いはさせたくないから夜間行軍を避け、ここでキャンプすることにした。
雪が本降りになるまでにサイトを設営し終わらないとまた寝袋をぬらして寝られなくなるんでとにかく急ぐんだが、娘ってば夏には僕とキャンプをした経験はあるものの冬は初めてだからそういう僕の焦りはわからんのよね。
よって全く使いもんにならんのだな。

 テントは二人用だから少なくとも3坪くらいは踏み固めなきゃならんし、天気が下り坂ってことは承知してたから、先回テントを飛ばされたようなマヌケな事件は避けたい。
そうなるとアンカー埋めるために50cm以上は穴を掘らにゃならん、しかも12カ所だぞ、手伝え娘、歌ばっか歌ってねぇでよ!!

 腹の底ではそうは思うんだが...
 僕は馬鹿親ですからそんなこた言えませんのよ。

 そうこうしてなんとか日没(これが山ん中は早いのよ、日の出は遅いし)迄にはテントの展帳とペグの仮打ち、フライシートの展帳迄は終わったんだが、日没と同時に雪の降り方が激しくなってきた。

 ザックを急いで仮張りしたテントの中にしまい込み、娘もスノーシューと靴を脱がせ、体の雪を完全に落としてやってテントの中に退避させた。
でも僕はまだアンカーの埋め込みとテントとフライシートの本張りがあるのだよ。

 アンカー12枚に張り込み用のロープを繋ぎ埋め込んで、それをフライに繋いだ時には既にかなりフライに積もってたわんでる。
娘に命じてテントの中から叩かせて雪を払い落とし、張り込みを終わった時には入り口に既に雪が溜まってるんだな。

 こらあかんぞ。
でまたテントサイト全体を踏み固め直し、フライの縁にあたる箇所四方の雪を除けて低く固め直してようやく作業完了した頃には吹雪、しかも真っ暗。
ちなみに我が娘はその間ずっと携帯であちこちにメールを打っておりました。

 さて、ランタンを持ってきてないしストーブも持ってきてないからこうなると携行食を食って歯を磨いて寝るしかない。
しかしなぁ、まだ18時だぞw

 寝袋には入ったものの、それから23時頃まで延々とパパと娘の会話が続いたのでありました。
まぁ長時間に亘ったから色々の話があったんだが、父母の関係、父娘の関係の話は色々と差し障りがあるので割愛する。

 でお互い寝ちゃったんだが気がつくと娘が僕の寝袋越しにツンツン突いてるんだな。
寝袋の中で腕時計見たらば午前2時だぞ。
「なんだ?」っと聞いたらか細い声で「おしっこ..」だと。
アホか!!子供じゃあるまいに寝る前にきちんとしとけ!!
腹の底ではそう思うんだが、なんせ僕は馬鹿親ですから言えません。
で「テントの入り口を開けて外にしなさい。」ちゅうたんだが「できない...」ちゅうんだな。
ヴォケ!!夏のキャンプん時は野糞も野小便もしたろうが!!
腹の底ではこうは思うんだが、これも言えませんのぢゃ。
「なに、テントの入り口の開き方側かんないの?」っと聞き返すと「テントの入り口がないの。」っときた。
アホか!!ねぇわけねえだろ!!
っとは腹の底で思うんだが、そんなこと言えるわけがありましぇん。
でしょうがないから寝袋から顔を出して入り口を見たんだが...
ないわ!? ほんとに!?
中より、雪が積もって開けられね~状態になってんだな。
ちゅうことはだぞ、約4時間かそこらの間に30cmも積もったってことなんだなw
それは娘はたじろぐわな。

 しょうがないから寝袋から完全に抜け出して、まずフライに積もっている雪を全部内側から叩き落とし、そして入り口の蛇腹の周りの雪を内側から圧雪し、なんとか蛇腹を開ける状態にはしたんだが、さて、娘にどうやってオシッコをさせようか...
人はこの光景を想像すると笑うんだろうが、実際マジで困った。

 まさか蛇腹から尻だけ外に出しておやじの方を向いていオシッコしなさいなんて惨いことは言えんからね。
こういう時に男はいいよな、内蔵ホースを操作するだけでどこにでも排泄出来るから。

 思案した結果、一旦僕が外に出てスノーシューで新たに積もった雪を圧雪し、僕の予備のフリースを着させて外で用を足させようと思ったんだが、却下だ、その理由「外は吹雪だから寒い」。
で娘の決めた方法は「パパは完全に寝袋の中に入っている、私はお尻だけ出して外にオシッコをする。」なんだが、こんなんじゃお前絶対嫁に行けんぞ。

 そんなこんなの紆余曲折を経てなんとか小用は足したんだが、これで娘は体が冷えちゃって寝られない。
しょうがないから持参のホッカイロを10個ほど開封して娘の寝袋の中に敷き詰めてやってやっと寝てくれたんだが、体が冷えたのとフライに降り注ぐ雪粒の音が気になって今度はこっちが寝られんのさ。
それでもなんとかウトウトし目が覚めたのが4時半だ。

 4時半ったってまだ暗いんだが、とりあえず巷では朝と言える時間帯だろ?
ボチボチ行動開始しようかと娘の寝袋を見たんだがダメっぽい、まだすーすー寝てやがる。

 上を見るとフライに積もった雪の重みでテントとフライが完全に接触すちゃってるじゃんかよ。
とりあえず娘を起こさないように静かにテントを内側から叩いてフライの雪を落とすんだが、かなり積もっちゃったようで、雪を落としてもフライの撓みが消えんのだな。
グランドシートを手でなぞってみてもまだ水が溜まっている兆候はないし、所詮一泊だからまあいいか、そう思いながら入り口から外を覗こうとしたんだが、だめだ、また雪で塞がってる。
一体どんだけ降りゃ気が済むわけ?
なんとかしなきゃいかんのだけどいま動けば娘が起きちゃうし...
しょうがね~から一時間ほどシュラフの中でボサ~っとしてた。
ボサ~っとしてるとチャッチャッチャって着雪音やシュワーちゅう風の音が尚更気になるんだな。

 でイライラしながらボサ~っとしてると5時半くらいにもぞもぞっと娘の寝袋が動いた。
で姫のお目覚めの最初のお言葉がだな「なによパパまだ寝てんの!!もう起きなさいよ!!」ですわ。
ばかたれ!!おめ~が起きちゃ可哀想だから眠くもね~のに寝転がってたんじゃんかよ!!
っと腹の底では思うのでありますが、やはり言えません...

 「おぉ!!もうこんな時間かよ!!」っと取って付けたようなセリフを吐きながら起き上がり、シュラフから顔を出し、入り口の状態を見「あらま!!またすんげ~積もってんじゃん!!」とこれまたわざとらしいセリフを吐いた馬鹿親なのでありますた。

 さて、起きました。
この後の予定でゆけば、キャンプサイトを撤収して大峰に向かう、そして大峰から湯沢に下る、こういう段取りなんだが、ザックを背負ってこれだけの新雪を踏みしめて、しかもこの役に立たない娘を連れてちゅうのは少々しんどい。
よってキャンプサイトはこのままにして、非常食だけを携行して大峰に向かい、帰路は往路を逆転することにした。

 それでも外は吹雪だし風もある、半端じゃないのよ。
 僕は目が悪いんで眼鏡の上にクリップオンの偏光グラスをつけてるんだけど、風向きが悪くって、その眼鏡とグラサンの間に雪が降り込んで凍っちゃうんだな。
しょうがないんで偏光グラスをとっ外したんだけど、まだ薄暗い吹雪の中ったって偏光グラス外すと目がチカチカする。

 約800mくらいの道のりなんだがかれこれ3時間かかって大峰に到着。
本来なら上越の連峰が見渡せ、眼下には湯沢の街の灯りが眺望出来るわけなんだけど、そして朝も8時を回ってるから少しは明るい筈なんだが斜めに降る雪しか見えね。
それでも娘は嬉しそうに携帯で写真とってんだな。
やっぱ親としてはこういう瞬間が最も報われる瞬間だな。

 かれこれ30分ほど大峰にいたんだが一向に雪の勢いは衰えんのだな、そして風もより強くなってきた。
天気予報ちゅうのは良く当たるぞ、まったく。

 ラッセルルートが消える前に下山したいから、またひたすらもと来た道をキャンプサイトに向かうんだが、今度は追い風になるし、新雪もまだそんなには積もってないんで娘に先導させたんだが、まだラッセルルートが完全に残ってたんで早い早い、30分くらいで着いちゃったぞ。

 さて撤収なんだが、これが大変だった。
なにしろアンカーの上が二段締めになっちゃったからなかなか掘り出せないのよ。

 シュラフやらエアマットなんちゅうのはテントをたたむ前にテントの中で全部ソッコーで纏め上げたんだが、ここで予想外に娘が頑張った。
僕がやれば撤収時の格納なんちゅうのは適当で、なんでも専用のバッグに入りきりゃいいちゅうよな入れ方するんだが、丁寧且つ素早くやるんだな。
ひょっとしたら嫁に行けるかもしれんぞ。

 アンカー掘り出してフライシートをたたみ、ポールを抜いてテントをたたむのに約1時間。
相変わらずの激しい降雪の中、アップダウンのあるコースをなんとか脱出してスキー場の初心者コースに出るまでが約1時間半、それでも微かにラッセルしたルートが残ってたんで予想よりは早く出られた。

 昨日はあれだけ人がいた初心者コースなんだが、出てみたところで人はまばら、この気象条件じゃ下手くそは頂上までは来ないちゅうことなんだろう。
コースを歩くこと約30分、爺さんに1000円払ったリフト小屋に差し掛かったみたら人がいないわけがわかった、このリフトは悪天候のため運転してねえんだ。

 ここから先がかなり勾配のある下りなんだが、視界が悪いから僕が先導、そうしてエーデルワイスまで辿り着いた。
素通りしちゃまずかろうからレスキューの詰め所を探そうと思ったら、上の方からシュワーっと滑り降りてきた奴がいる。
なんだ昨日いじめたにいちゃんじゃんか。
丁度良かったんで「色々ご心配をいただいたが無事下山だよん。」っと下山報告すると「えっ!!本当に上がったんですか?」ちゅうから「上がったよん、そんでもって途中でキャンプして大峰まで行っていま帰るとこよん。」ちゅうたらばにいちゃん呆れかえったような顔して「まじっすか!!よく行きましたねちゅうよりよくキャンプ張りましたね!!」っとこきやがる。
僕的には先日の守門や数年前の恐山よりゃ遙かにましなコンディションなんだがね。

 ちゅうより、いま僕が持ってる装備が昔あれば、八甲田山で指揮官がどんだけアホでも死人は出なかったと思うな。

 さてついでだから僕はトイレを使って自販機でコーヒーを買って飲んだんだが、戻ってくると娘がまだあの僕がいじめたにいちゃんと話しこんでる。
だからさぁ、娘よ!!おやじのいる前でナンパすんなってば!!
なんでこう顔が綺麗な奴が好きなんだろうかね?
そういえばいつも飯を奢らせられる時についてきてる大学の先輩ちゅうのも顔が綺麗だもんな。

 まあそんなこんなでロープウエー乗り場まで下がってきたんだが、歩いて降りる予定してたそっから下の滑降コースが立ち入り禁止になっているんだな。
ここで横車を押そうと思えば押せるんだけど、僕らに続いて誰かが入り込んで怪我人が出ても寝覚めが悪い、仕方なくロープウエーで下山、指定もグリーンも空きがなかったんで仕方なく新幹線自由席で帰京をしたわけなんだが、道々娘が言うんだよね。
愚娘「12日はまだ講義ないんだよね、三連休かぁ!!」「パパどうせ暇っしょ?」
我が輩「まあそらな、暇って言えばパパは年中暇だけどな。」
実はこれを言ったのがまずかった。
愚娘「じゃ来週も湯沢連れてきてよ!!」
「でさぁ、今度はスキー教えてよ!!」
っときた。
アホか、おめ~の魂胆みえみえ!!目的はスキーなんかじゃあんめ?
こう言いたいところではあるんだが、やはり言えませんですじゃ...
で思わず「そうだな!!スキーも教えてやらなきゃな!!」っと心にもないことを言ってしまったのでありまする。
よって我が輩、来週も越後湯沢の冬を満喫することになりますた。
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