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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 僕はこの人には何一つ良い印象を持っていない。
 かすかな記憶を頼りに、この人が政治家としてなにか僕に感動を与えるようなことをしたか思い起こしてみるんだが、有ったとすれば、現職閣僚、官房長官時だったと思うけど、として戦後初めて北方領土海域に海路視察を行った、これくらいだと思う。

 さて、最近ではよせばいいのに時事放談に出演してヨレヨレの姿をさらしていた宮沢さんだが、ついに逝った。
しかも自らの行った過ちをただすことなく、強弁を繰り返したままに。

 死の報に接したのは一昨日で、馬鹿馬鹿しくてにたいしてなにも書く気がしなかったからなにも書かなかったんだけど、直後の国内日刊紙の報道、海外英語紙の反応だけは全部読んだ。

 そして更に馬鹿馬鹿しくなったのは、国内日刊紙はどこも彼の政権下で発せられた「朝鮮半島出身者のいわゆる従軍慰安婦問題に関する加藤内閣官房長官発表(1992年7月6日)」「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話(1993年8月4日)-通称河野談話」に言及していないってことなんだな。

 海外英語紙ではREUTERSが最初に報じたんだけども、この内容は国内紙と似たような可もなく不可もない内容、次に報じたのがBBCで、これは、彼の政権下で示された河野談話が、以後の日本の東アジア外交にとって喉に刺さった棘のようになっていることまで客観的なタッチで報じていた。
海外紙ですらがだぞ。w

 これまでの市井における理解では、宮沢訪韓時の日本政府の狼狽と杜撰が「河野談話」を産んだかのように思われていると思うけれども、その一年前には当時の加藤紘一官房長官名で「加藤内閣官房長官発表」が為されているわけで、これが宮沢喜一の信条であり宏池会の歴史認識であり外交感覚だということ。
そしてそれがたかが宮沢喜一の死によって終焉するようなものではなく、加藤紘一であったり古賀誠であったりに引き継がれているということ、そして、この先余程に大規模な政界再編が起きるとしても、似而非保守や似而非右翼にポスト安倍として人気の麻生太郎氏も政権を目指すとすればその血脈を引き継がざるを得ないということを忘れるべきではないと思うんだな。

参照記事
宮沢喜一元首相が死去 朝日
元首相・宮沢喜一氏が死去 讀賣
訃報:宮沢喜一元首相が死去、87歳 毎日
宮沢元首相が死去 日経
宮沢元首相が死去 87歳 産経
Japan's dovish ex-PM Miyazawa dies at 87  REUTERS
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