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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 一昨日あたりは色々報じられていて、北朝鮮の出してくる申告書には核兵器は含まれないことで米朝が合意したなんて話まであったわけですが「ヒル国務次官補が来日 北の核計画の申告が重要」には
 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の日本首席代表、佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長は28日夜、来日した米首席代表のヒル国務次官補と外務省で会談した。会談で両氏は12月6~8日で調整されている首席代表会合に向け、北朝鮮による核計画の申告が重要になるとの認識で一致した。
 佐々江氏は会談後、米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除問題について「日米首脳会談で首脳間で十分議論されたことを踏まえ、われわれとしてもそれを確認して十分連携をしていく」と述べた。
って程度しか書かれていない。

 この問題に関しては26日の国務省のブリーフィングでも質問が出てます。
QUESTION: Yes. A follow-up on Chris Hill about North Korea. Please, can you comment about reporting to the U.S. Congress just for delaying -- just North Korea from the terrorist sponsors country?
MR. MCCORMACK: Nothing new to report. Yeah.
QUESTION: About the declaration, when you said a full declaration, does that include nuclear weapons? Does the U.S. expect to see nuclear weapons on the full declaration --
MR. MCCORMACK: We expect -- let me just put it this way, we would expect a full declaration regarding their nuclear program, as do other members of the six-party talks.
 テロ支援国家リストから外す件に関する質問にマコーマックは「答えるべき新しい情報はない。」です。
そして、マコーマックの言う完全な申告書の中に既に完成している核兵器は含まれるか?との質問に関してはなんら答えになってない答えをしてます。w

 産経の記事と同じ会談を扱った毎日の「北朝鮮核:ヒル次官補「申告が不完全でも非難せず」」には
 会談後、ヒル次官補は「完全な申告がなかったといって、北朝鮮側を非難することは望ましくない。申告は一つのプロセスであって1日では終わらない」と記者団に語った。北朝鮮側が一両日中にも議長国・中国などに示す申告草案に問題があったとしても、その不備を指摘して「完全な申告」につなげたいとの柔軟な姿勢を示したものだ。
というところにまで言及があるわけですが、この点に関しては同日の国務省ブリーフィングにも言及があり、マコーマックは
It's important that this declaration be full, that it be complete, and that it reassure all of the other five parties that North Korea is being completely forthcoming with the declaration. So that's what we'll be looking for. I would expect, along the way here, they may give some interim reports to the six parties. But what matters is what they say is their final declaration, which I would expect to come closer to the end of the year.
っと原則論に終始しながらも、最終的な申告書に至るまでには何回かの中間的な申告書に接するというプロセスを経るんだろうちゅう言い方ですね。
でこれには「つまり、最終的な申告書にいたる前に草案の段階を経るちゅう予想なのね?」っと鋭い突っ込みが入っているんですが、マコーマックは逃げの一手で、これが上に引用したわけわかめな応答に繋がってます。
要するに、核兵器が申告されて無くてもそれはそれでprogressとして評価し、とりあえず予定通りに年内一杯でテロ支援国家指定を外す、以後のことは以後交渉だ、こういうシナリオなんでしょう。

 こうしてみると、似而非保守や熱湯浴の天敵毎日の報道は、少なくともこれまた似而非保守や熱湯浴の賞賛の的である産経よりは我々に対して良心的な報道だろう、そんな気がするし、こういうことをなんとか隠そうとする産経の姿勢にゃいつものことながらヘドが出まんな。

 外信でこれを報じているのは今のところ東京発REUTERSのU.S. envoy sees progress before N.Korea visitしか見あたりませんが、ここには
Hill said the United States wanted to work with Pyongyang to avoid a "crisis where ... we accuse the DPRK (North Korea) of not providing full disclosure".
という行があります。
つまり、核兵器に関する申告が無くてもそれを責めることで北朝鮮との協議のテーブルが壊れるのを怖れているのが国務省だちゅうことであり、毎日の報道のとおりですね。
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