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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 今年の6月28日に国務省から下院の外交委員会に出された文書に「Potential F-22 Raptor Export to Japan」(F-22 ラプターの日本向け輸出における可能性)と銘打った文書があります。

 これに関しては、「恥さらしな防衛相:なんで「専守防衛」の我が国にスティルスがいる?w 」
 基本的な国防方針変わってないし、憲法変えなければ変えることは出来ませんがね。
 だったら安いやつを数持てば良いんじゃないの?

なんてこと書きましたが、実はアメリカ側にも同様の所感が書かれています。
 ソースがPDFなのでコピペが出来ませんから一々手打ちしますが、ここにはそのほかにもアメリカ側の問題点が列挙されており、その中には日本では報じられないような内容もあって面白い。(笑ってる場合でもありませんが。)

 とりあえず出てくるのはやはり日本の守秘能力に対する不安でして、ここにはイージス艦の情報がだだ漏れであったという事例も紹介されています。
- Presumably, DoD would desire to export a less capable aircraft, in part to protect key technologies, and would have a strong aversion to license or co-production. Japan has traditionally placed great value in developing industrial defense "autonomy," that is,

- However, an inadvertent leak of U.S. technology or knowledge could also be a threat. The recently reported leak of secret data associated with the Aegis weapon system by Japanese military personnel is an example of this potential danger. Japan is a military ally, but also an economic rival.

そして併せて、F-22の様々な技術が経済的競争関係にある日本の手に渡って、そこには軍需品として輸出される懸念は否定されていますが、民生品として利用され、アメリカのプロダクツの脅威になるという懸念こんなところが表明されてます。

 ここまでは日本の新聞は書かなくても普通に推察できる範囲ですが、僕が少々意外であったのは、極東の軍事バランスに関する言及があり、要するに我が国の装備が他に、つまり中韓ですが、大幅に抜きんでることによって起こりうる色々のことに対する懸念、特に中国を刺激することに関する懸念が綿々と書かれてます。
- A second proliferation issue relates to the effect a potential F-22 sale could have on other countries. Other countries in the region could perceive the F-22 as causing an imbalance of military power in favor of Japan, and inciting them to seek their own advanced aircraft or defensive systems. - China and South Korea have voiced concern about Japan's intention to upgrade its military capabilities, largely grounded in suspicions that Japan will inch toward returning to its pre-1945 militarism. Some analysts caution that selling the F-22s to Japan could destabilize the region by angering Seoul and Beijing, possibly

後は冒頭述べた憲法上の制約、つまり専守防衛ですが、だったらより問題の起きにくいF-35 ライトニング売っときゃいいぢゃん!!みたいないい加減なことまで書かれてますが、もう片一方の口は、アメリカも金がなくて配備が追いついてない、とにかくライセンス売ってF-22のコスト下げようよなんというちんけなこと言ってるのが笑えます。

 斜め読みしただけですが、少なくとも我が国の防衛族や防衛庁の制服、背広よりはまともな分析やってると思いますよ。


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