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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 先般はメルケルがイランでアメリカに譲歩した結果、ブッシュはそれまでの「ドイツはアフガンの安全なところで何もしていない。」って非難を撤回したんですが、今度はイギリスのサンデー・タイムズの「For us ze war is over by tea time, ja」、う~む、タイトルからして既に侮蔑的なんだが、まあこき下ろされてます罠。

 その記事の一部を引用すると
They are on the front line of the war on terror, but German pilots facing the Taliban are insisting they stop at tea time every day to comply with health and safety regulations. The helicopter pilots, who provide medical back-up to Nato ground troops, set off for their base by mid-afternoon so they can be grounded by sundown. Their refusal to fly in the dark is hampering Operation Desert Eagle, an allied offensive, which involves 500 Nato-led troops plus 1,000 Afghan troops and police.
適当に訳すと「彼ら(ドイツ国防軍)はテロとの戦いの最前線にいる、しかし、タリバンに直面しているドイツのパイロットは、安全衛生規則を守るために毎日ティータイムで切り上げると主張している。 NATO地上部隊に医療支援を供給しているへりのパイロットは、日没までに着陸出来るよう午後の半ばには基地に向けて出発した。 暗闇を飛ぶことに関する彼らの拒絶は、500人のNATO軍と1000人のアフガニスタン軍、警察隊が従事する砂漠の鷹作戦の妨げになっている。」ってな意味です。

 ドイツ国防軍は3千数百人派兵して、これまでに26人の死者を出してるんだけど、しかしこの言われ方なんだな。
ドイツはこの記事は事実無根だと主張し、この記事に登場するノルウェーの騎兵隊将校の証言
One Norwegian cavalry officer, who was engaged in a day-long fight with more than 40 Taliban near Jari Siya in Badghis, said: "It's hopeless. We were attacking the bad guys, then [at] three or four o'clock, the helicopters are leaving.
に関してもわざわざSPIEGELがインタビューでノルウェー軍中佐からコメントとって反論してるんだけどその反論は
Details zu dem konkreten Vorfall kenne er leider nicht, sagt der norwegische Oberstleutnant John Inge Øglænd zu SPIEGEL ONLINE. Tatsache sei aber, dass die Operation, über die die "Times" berichtet, keinesfalls abrupt gestoppt wurde. "Wie der Offizier auf dem Schlachtfeld zu dieser Einschätzung kam, kann ich nicht nachvollziehen", sagt Øglænd. Zudem sei der Abflug der deutschen Hubschrauber absolut nicht überraschend gekommen, die norwegischen Kommandeure in Afghanistan wüssten über die Restriktionen der Deutschen Bescheid. Die norwegische Armee beziehe sie bei all ihren Planungen mit ein.
なんだが、まず問題はだな、最初に「詳しいことは聞いてない。」と言ってるんだよ、このノルウェー軍中佐は。
でありながら、ドイツのヘリはいきなり帰っちゃったわけではない、なんで戦場の士官がそういう結論至ったのかわからないちゅうことを言っている。
この士官ちゅうのはサンデー・タイムズに登場する匿名のノルウェー士官だね。

 サンデー・タイムズに拠ればこの置き去りの結果
Abandoned by their western allies, the 600 men from the Afghan army's 209 Corps were forced to retreat until a convoy of American Humvees arrived the next day to reinforce them.
600人のアフガン部隊は翌日アメリカ軍のハマーのコンボイが到着して増強されるまで撤退することを余儀なくされた、んだそうな。

 ドイツがこういう責められ方するにはこれが初めてじゃなくて、昨年のいつ頃だったか、カナダ軍の救援要請を無視して12人のカナダ兵が戦死した時もボロカス言われ、そういうあれやこれやがNATO内部での「ドイツは安全な北部に引きこもって何もしてない」批判に結びついており、そしてこれからも事あるごとに言われるだろう、こういうことで、とてもじゃないがどこかのお馬鹿さんの言うような
まあね.ドイツ連邦軍って、優秀!
アフガニスタン紛争の後始末なんて、実にうまくこなしている。
いかなブッシュも、一目おくしかないみたい。
なんて状況ではないちゅうことですね。

 このサンデー・タイムズの記事は追い打ちを掛けるように
Although Germany has sent 3,200 troops to Afghanistan, they operate under restrictive rules of engagement. They spend much of their time in an enormous base, complete with beer halls and nightclubs, in Mazar-e-Sharif, a 90-minute flight from the fighting.
なんちゅうことまで書いてます。
「ドイツは3,200人の軍隊をアフガニスタンに派遣しているが、彼らは限定的なROEsの下で活動している。 彼らは戦場から90分ほど飛んだマザリシャリフにあるビヤホールとナイトクラブが完備した巨大な基地で多くの時間を過ごす。」んな感じっすか。

 さて、なんでこんな記事を書かれたかというとですね、今回はノルウェーの騎兵隊が置き去りにされた、SPIEGELは反論してますが、まあそれにほど近い状況はあったんでしょう。
しかしなぁ日本よりゃ血も汗も流してるドイツ、これじゃかわいそ過ぎるんだが、参加の仕方が限定的である限り明日は我が身、こういうことになるんでしょう。
となりゃテロ特新法騒ぎもますます馬鹿げた騒ぎに見えてくる。

 SPIEGELによれば
Das Einsatzführungskommando der Bundeswehr wies diese Darstellung bereits gestern zurück: Es gebe keinesfalls ein Nachtflugverbot für deutsche Piloten von Sanitätshelikoptern in Afghanistan, sagte ein Sprecher SPIEGEL ONLINE.
ちゅうんだから、アフガン派遣軍に夜間飛行禁止令は無いちゅうんだけど、そういう是々非々とは違った位相の話だ罠これは。

その他参照記事
BUNDESWEHR IN AFGHANISTAN Norweger nehmen Deutsche gegen Vorwürfe in Schutz
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