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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 アメリカ軍がアフガニスタンとイラクに無人攻撃機の強力なやつを導入するらしい。

 無人攻撃機は今でも「プレデター」ってのが配備されているんだけれども、これより4倍ほどでかくて、攻撃装備も格段に増やしたやつだそうだ。
ちなみに「プレデター」は攻撃用装備としてはヘルファイア・ミサイル2発しか搭載できないのに対し新しい無人攻撃機、「リーパー」と言うらしいけど、これは14発の地対空ミサイルか、4発のヘルファイアと2発の500ポンド爆弾を搭載可能らしく、単純に5~6倍くらいの攻撃力となり、運動性能も時速400キロ超で高度15,000mを飛行可能と「プレデター」を大幅に凌ぐ。

 ただ価格が地上の操縦装置と機体の1セットで85億円とこれまたべらぼうに高いために全面配備には時間が掛かりそうで、当面は「プレデター」との併行運用ということになるようだ。

 いずれにしても本来偵察目的であったはずの無人機が次第に攻撃用兵器に転化してゆく様がそのままアメリカが弱くなってきている証のような気がする僕なんだけど、これで思い出したのは「ウインドトーカーズ」というアメリカ映画。

 ニコラス・ケイジ演ずるアメリカ兵が、ガダルカナルで上官の相次ぐ戦死によって否応なく小隊を指揮することになるんだけど、命令を死守した挙げ句に部下を全員戦死させて自分だけ生き残った。

 負傷した彼が再び戦場に戻るんだけど、その際ある任務を帯びる。
その任務に選任された理由は、彼が絶望的な状況であり部下を全員死なせても命令を守り通した、そういう冷徹さだったんだけど、本人はこれに悩むわけだ。

 命令というのが、日本軍に無線を傍受されても解読されないようにナバホ語を使い、そしてそのコードトーカーとしてナバホ族の出身者を投入した。
つまり彼の任務は、そのナバホのコードトーカーを捕虜にするな、守りに守ってやばい時は捕虜にされる前に殺してしまえ、こういう内容だったわけよ。

 この映画の結末はいかにもアメ公が好き気な「俺様正義的」英雄主義なんだけど、そんなことより、この時代はまだアメリカはこうやって足使ったわけよ。
それがベトナム戦争からおかしくなってきたんだけど、イラクでは遂にここまで来たか、そんな気がする。

 重装備でもないし戦車や装甲車みたいな機動装備なんか持ってないゲリラにとってこんなもんたいして脅威じゃないと思うのよ。
正規軍同士の組織的な戦争だったらアメリカは強いと思うけどもうこれから考えられる戦争の態様にはアメリカってそんなに怖れる相手じゃないような気がする。

参照記事
Robot Air Attack Squadron Bound for Iraq

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