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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 エストニアの対独戦赤軍戦勝記念碑撤去問題は泥沼化してますね。
 昨日はなにも記事読んでなかったんだけど、ロシア人右翼の暴動でモスクワのエストニア大使館は閉鎖になった、ここまでは一昨日までの推移。
その後ロシアはエストニア向けの石油資源輸出委をストップしたようで、公式には線路や貨車の定期点検のためだと言っているようですが、なにしろロシアは前科持ちで、これまでにも旧衛星国や旧ソ連領であった国々の離反の動きに対して資源遮断を武器に使っている。

 例を挙げるとまず2003年のラトビアですね。
このときはラトビア国内のロシア系住民の取り扱いに関する対立ですが、パイプラインの送油能力を口実にして油止めました。

 次が2005年のウクライナ
これはEU加盟、NATO加盟を標榜するユシチェンコが大統領となった直後ですが、この大統領選の最中にユシチェンコが毒を盛られたって話は記憶に新しいですね。
でこの時ロシアは天然ガスの価格を4倍に値上げする、応じないのであれば供給を停止すると通告したわけですね。
尤もこれは、それまでの供給価格が安すぎるというソビエト連邦時代からの尻尾みたいな問題も有りはしましたが...

 その次が2006年のグルジア
これはグルジア政府がロシアの駐在武官をスパイ容疑で拘束したことに端を発するのですが、この時ガスプロムは天然ガス価格を110ドル/立方メートルから230ドルにすると値上げ通告し、挙句の果てには貿易と通信の制限にまで発展しました。
もちろんグルジアもEU加盟、NATO加盟を望んでます。
そしてやはりこの年にベラルーシ、リトアニアとも揉めてます。

 大使館が暴徒に取り囲まれた段階でEUやNATO,アメリカがウイーン条約に反する懸念がある旨警告を発してますが、そこは狡猾さにおいて比類のないロシアです。
取り締まりをやってるポーズだけはきっちりやってまして今のところ効果なし。

 2日にはエストニアのアンシップ首相がEUの議長国・ドイツのメルケルに仲裁を求めたそうですが、アンシップの議会での報告は「ロシアの内政干渉に関してEUに直ちに行動するよう求めた。 加盟国に対する攻撃はEU全体に対する攻撃だ。」というんですが、メルケルピンチ!!ですね。
なにもしないかロシアの態度を変えさせることができない場合には、旧ソ連内や東欧からEUに転がり込んできた諸国を絶望させることになる。

 ちなみに現在のEU加盟国はベルギー 、 オランダ 、 ルクセンブルク 、 フランス 、 イタリア 、 ドイツ 、 イギリス 、 アイルランド 、 デンマーク 、 ギリシャ 、 スペイン 、 ポルトガル 、 オーストリア 、 フィンランド 、 スウェーデン 、 ポーランド 、 ハンガリー 、 チェコ 、 スロバキア 、 スロベニア 、 エストニア 、 ラトビア 、 リトアニア 、 キプロス 、 マルタ 、 ルーマニア 、 ブルガリアです。

関連過去記事
他山の石としてのエストニア 

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