忍者ブログ
軍国少年の半世紀、そして結局...
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 最近陰の薄いメルケルですが、今日(26日)にベルリンを発って訪中の旅に出ます。
 昨日と今日はSPIEGEL.ONLINEが、そしてそのSPIEGELの記事を引用しながら今日はBILDが報じており、BILDの方はかなり露骨に敵意をむき出していますね。

 対中脅威の中心は、人民解放軍関連のIPからの首相府内PCを初めとする政府関連サーバやPCに対するアタックで、これを詳述しているのがSPIEGELの「Chinesische Trojaner auf PCs im Kanzleramt」(首相府PCに中国のトロイの木馬)です。

 この記事に拠れば、数ヶ月前(5月来)からこうした事実が明らかになったそうで、そうしたケースの60%が中国に帰結しそうだと。
同様の現象はよりセキュリティーの弱い民間(記事中では中小企業の)のPCにも及び、これは経済情報や産業情報における機密情報の収集が目的だろうちゅうよな話ですが、BILDはタイトルからして既に対中脅威を煽っており、「この中国人」というのは曹剛川国防相、そして人民解放軍傘下のIPからドイツ政府関連サーバーに対するアタックが頻発していることを踏まえて、名指しで「この中国人は我々の機密をすべて知っているのか?」となっているわけです。

 全体として言えるのは、今度のメルケルアジア歴訪(なんだが、どの記事読んでも訪中しか触れてないぞ、日本にも立ち寄るらしいんだが..)の目玉は
In Peking kommt sie dann am Montag mit der chinesischen Staatsführung zusammen. Auf der Tagesordnung: das Weltklima, Schutz vor Produktpiraterie, Sorgen deutscher Verbraucher wegen gesundheitsgefährdender Produkte. Auch die Menschenrechte will die Kanzlerin ein Jahr vor Beginn der Olympischen Spiele in Peking ansprechen.
ちゅうんだから、シュレーダー以来これまでの経済偏重の対中関係を軌道修正し、北京オリンピックを梃子にした人権攻撃をはじめとし、食品などのプロダクツの安全性問題、知的所有権侵害、環境問題や今回のスパイ疑惑も含めて対中姿勢を硬化させてゆく、こんな感じでしょうか。

 さてここから先はグリコのおまけですが、メルケルとは顔見知りだと吹聴するいつもの都々逸婆さん。
■2007/08/26 (日) ドイツ・メルケル首相、訪日
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070826i111.htm
■2007/08/26 (日) めるける首相、訪日
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070826i111.htm
たったこれだけかよ?
しかも讀賣新聞のニュースサイトにリンク貼っただけ!?
こらまた恐ろしい「国際ぢゃ~なりすと」「メルケルの顔見知り」だこと...

 あらま!!
いま気づいたら書き換わってるぞ!!(最終更新日:2007/08/27 00:11:33
■2007/08/27 (月) 独メルケル首相訪中+日 、独、中国にカンカン
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070826i111.htm
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070826/erp070826003.htm
けど産経新聞へのリンクが増えただけだ。
ネタ元はすべて日本語ソースかよ?
これじゃドイツにいる意味ね~だろ?(大爆

以下2007/08/28の10:08加筆

 メルケルが中国に対して人権攻撃をはじめとするきついことをいろいろ言い、そして中国の温家宝はハッカーの取り締まりを強化する約束をした
Jemand hatte ihn gefragt nach Angriffen von Computer-Hackern. Er stimme zu, dass so etwas nicht gehe, sagte Wen. „Entschlossene Maßnahmen“ kündigte er an.
ちゅうんだが、不思議にどこも書かないのは、メルケルは30人規模の経済ミッションを同行しており、到着早々に自動車関連部品メーカーが現法設立の合意をしたなんちゅうこと。
メルケルもしたたかだわ。(笑

 さて、追記を書いたついでですんで恒例の都々逸、「■2007/08/27 (月) 独メルケル首相訪中+日 、独、中国にカンカン」がいつの間にか書き換わってます。(爆
ちなみにタイムスタンプは最終更新日:2007/08/27 00:11:33だから上書きだね。

 さて中身ですが
この時期を捉えてドイツのオピニオン誌「シュピーゲル」が今週の主要テーマとして「イエロー・スパイ」を大きく取り上げています。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070826/erp070826003.htm
 SPIEGELが取り上げていると言いつつもなぜかリンクは産経なんだが、こりゃなんでだ?(大爆
正しく書こうじゃないの、自称とはいえジャーナリストなんだからさ。
でこの場合正しく書くと「SPIEGELが、中国からドイツの政府関連や中小企業のPCに対するハッカー攻撃(中身はワード文書使ったトロイの木馬だと言うんだから嘘っぽいんだけど)を取り上げているっと産経新聞に書いてある。」ということで良いんだろうな。(藁
そして、SPIEGERを読んだこともなさげな証拠なんだけど、SPIEGERの記事は「イエロー・スパイ」(こんな言葉があるんかい?)なんて表現ではなく、中国、人民解放軍と名指ししてます。
 また
最も被害に遭いやすいのは中小企業だそうで、ドイツの弱みにつけこんでコピーなど盗み放題!
ちゅうんだけどさ、確かに中小企業がやられているとは書いてある、しかし弱みにつけ込んでなんて書いてないし、仮に婆さんの意訳だとしても、中国に対するドイツの弱みってのはなにを指すんだ? 青島租借か?
書いてあるのは、政府系などに比べた場合の中小企業のPCのセキュリティーの相対的脆弱性ですよ。

 そして極めつけは
目下、ドイツ人の多くは、とにかく中国安物輸入品不買運動を展開すること。
さらに来年の北京オリンピックをボイコットしようと呼びかけています。
なんだけど、この一連のSPIEGELの記事に限らずそんな話は聞いたことないぞ、でまかせ書くなってば。(大爆

参照記事
Chinesische Trojaner auf PCs im Kanzleramt
Merkel will sich in China über Computer-Spähattacke beschweren
Spionage-Angriff auf das Kanzleramt
Kennt dieser Chinese jetzt alle unsere Regierungsgeheimnisse?

Beijing pledges crackdown on hackers
Carmakers Threaten to Sue over Chinese 'Copies'
Kanzlerin Merkel in China „Ein tiefes Gespräch mit Gefühlen“
CHINESISCHE AUTO-KOPIEN Piraten, Plagiate, PS-Boliden
Merkel setzt Signal für Menschenrechte
Kanzlerin in China Merkel mahnt Meinungs- und Pressefreiheit an

PR
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新トラックバック

Copyright © [ stay alive for a moment of the death ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]