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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 GAO(The Government Accountability )が秘密調査官に偽の会社を設立させて、NRC(The Nuclear Regulatory Commission、原子力規制委員会)に対するおとり調査をやった結果、1回もオフィスに出向くことなく28日間で、あたかもネット通販でDVDを買うように、Dirty-bomb(放射能拡散兵器)を造るに十分な放射性物質を手に入れられる許可証が入手できた、こんな話です。

 Dirty-bombと言うのは核爆弾ではなく、通常の爆発によって死の灰のようなものをばらまき環境を汚染させたり被曝させたりするものですが材料としてはセシウム137が有名だと思います。

 この秘密調査報告によると、NRCはその会社が実在するかどうかの確認すらしなかったので、秘密調査官は彼の机から離れることなく私書箱とファックスだけで許可証を手に入れたと。

 でそれのコピーで携帯用の湿度・密度計(これは何に使うものか僕は知らないが、外観的には下の写真のようなもの)を45セット発注し契約に成功した。

 偽会社では放射性物質の管理が出来ないので実際に入手はしなかったそうだが、この機器には試薬としてなのか、アメリシウム-241とセシウム-137が使われており、45セットでDirty-bomb が1~5個作れる量だそうです。



 1年前にはやはりGAOの秘密捜査官が海外でDirty-bomb2個分の放射性物質を調達してカナダ国境とメキシコ国境から持ち込むことに成功したのだそうで、9/11以降再び高まるアルカーイダ系テロの危険の高まる中、あまりにも杜撰なNRCの職務執行体制に上院からは嘆きの声が上がっているようです。

参照記事
Sting Reveals Security Gap at Nuclear Agency
Fake firm gets nuclear license in U.S. govt sting

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