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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 エリザベス二世は4回だったか、イギリスを公式訪問していますが1992年にはドレスデンで群衆から卵を投げつけられています。
 そして最近話題になったのは、2004年にドレスデン大聖堂の復興基金を集めるためのコンサートに列席した時ですが、この時はドイツというより寧ろイギリスのタブロイドを中心に「女王が謝罪するかも知れない」という観測が飛び交いました。
しかし女王は謝罪はしませんでした、かわりに宮廷スポークスマンが「女王に謝罪しろという要求はどこからも来ていない。」と前置きした上で
The Queen, having lived through the Second World War, is better aware than those who did not of the suffering caused to people on both sides,She will be acknowledging and commemorating the suffering.

というコメントを出しています。

 そしてその翌年に完成式典があり、またエリザベス二世は列席していまして、
I expressed regret, all of Bomber Command expressed regret. We did not want to bomb Germany but how else do you win a war? World War II was a fight for survival.

というコメントを残しており、ここにはいわゆる「遺憾の意」が込められています。

 この時も場所が場所だけにネオナチ系は騒いだんですが、当時の首相シュレーダーは以下のように述べていますね。
Today we grieve for the victims of war and the Nazi reign of terror in Dresden, in Germany and in Europe. We will not allow cause and effect to be reversed.

 ざっくり彼はヤルタポツダム史観そのままに、戦争とナチの圧政のすべての被害者を同列に追悼し、この結論を覆してはいけないと述べているんですわ。(藁

 そして更に、この式典はかなり芝居がかっており、大聖堂の屋根に上げる十字架は、ドイツの爆撃の破壊されたコベントリー大聖堂の残骸の釘で造った物をイギリスが贈った。

 これで真の和解が出来たかどうかは古から今に至るヨーロッパの戦争の歴史に見る怨念の深さを見れば察しがつこうというものですが、いずれにしろ、戦争に勝った奴は戦中になにをやっても絶対に謝りなどしない、ということだけは明らかで、これはイギリス政府の反応なんですが、ドレスデンに関してはアメリカは謝ってはいないし国際法違反でもないという主張をしています。

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