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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 ミスター連立、SPDのミュンテフェリングが公式には「癌闘病中の奥方のため」に副首相を辞した、これはその瞬間から連立崩壊の懸念を呼んだんだけれども、早速色々ゴタゴタが起きてますな。
そんな中でも外野として一番傑作に思うのはやはり連邦議会副議長を務めるSPDのヴォルフガング・ティールゼの舌禍事件で、なんで傑作かと言えば、程度が低いからだな。

 問題は、ティールゼがLVZのインタビューでミュンテフェリングの夫婦の事情による副首相辞任の是非に関して意見を求められた際に、バックレタとの見方もある彼の辞任を擁護するために、ヘルムート・コールのケースを引用してしまったんだな。

 コールの妻ハンネローレは彼の首相在任中に難病を苦に自殺しちゃったんだが、政治家としてのこの彼の姿勢、つまり難病の妻を打ち捨てて職を全うするという姿勢なんだが、これは実は人の道に反するのであって、ミュンテフェリングの選択は正しいんだ、まあこんなことを言っちゃったわけだ。

 この発言はCDUはおろか身内のSPDからも轟々の批判を浴びついにティールゼは謝罪の手紙をコールに送ったわけなんだが、これが一件落着したところで22ヶ月後には選挙が来る。

 ミュンテフェリングの後任はメルケルの対米傾斜に鋭い批判を行ったシュタインマイヤーだし、SPD自身が選挙向けに労組を意識して舵を左に切り始めていることもあって、ミュンテフェリング逃亡の遠因とも言われる国鉄の民営化やら最低賃金制導入やらと難問を抱えるメルケルは前途多難ちゅうことでんな。

参照記事
Wirbel um geschmacklose Äußerung des Bundestags-Vizepräsidenten
Merkel wirft Thierse Niedertracht vor

Nach geschmackloser Äußerung des Bundestags-Vizepräsidenten
Kohl akzeptiert Thierse-Entschuldigung
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