軍国少年の半世紀、そして結局...
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日米共同声明の全文は資料室に貼り付けておきましたが、本稿ではその中から窺える全体的な空気と個別問題に関する検証をやっておきますと、まず冒頭ブッシュは福田さんが首相就任以来最初の訪問国にアメリカを選んだことに満足しながら
固い盟約なのかどうか、アメリカはさておき我が国の平和や安全、国益全般にとっちゃどうよ?
そういう懐疑は感ずるんですが、少なくとも、昨日引用したECONOMISTの記事の懸念、ブッシュが福田さんの名前を間違えるちゅうようなことは無かったのかも知れない。
これに対して福田さんはブッシュと同一の論旨の中に
その表れと言えるのが
まず、僕自身がもっとも関心のある北朝鮮と6カ国協議ですが、ブッシュは6カ国協議への我が国の参加に
そしてブッシュは拉致に言及するんですが
さて福田さんですが、ブッシュと違って
ひるがえって拉致に関しては
ブッシュの側には「忘れない」しかないのに福田さんの方には「不変の支援を表明」がある、ここいらが最終的には解釈の違いで逃げおおせるインチキ臭いレトリックで、なにより福田さんもテロ支援国家指定解除には一切触れていないです罠。
「不変の支援」って言ってしまえば解釈は幅広いわけで、それはテロ支援国家指定に限られず、人権攻撃における連携であっても「不変の支援」と言い逃れられるわけで、国連の人権委員会に上程されている北朝鮮人権非難決議案を共同提案国を更に増やして可決することでもそれは可だということですが、ただこれすらも、北の属国韓国の横やりで拉致問題を連想するような文言はすべて削られてます。
さて、巷間僻みっぽい人達は、福田さんの離米と共にブッシュは議会に対して北朝鮮のテロ支援国家指定を解除する旨の通告を行うちゅうような流言を飛ばしているんですが、なぜ彼らが16日中かというと45日ルールなんでしょう。
しかしそこまで露骨なことはしないと思うし、一昨日貼った聯合ニュースの記事には、アメリカ政府高官の話として、同一効果の原則を適用するだろうという観測が述べられてますから、今この「いつか」という期日の問題はブッシュ政権にとっては重要ではないような気がします、つまりいつでもやれるということです。
テロ特関連については
ビルマの軍事独裁政権問題ではこれまでの日米の対応は微妙に差があるんですが
これは今までのアメリカのスタンスでもありますが、日本がアメリカほど強硬にビルマの軍事政権の非を唱えない、そしてまだ援助をしようとしていることに関してはある種のコンセンサス、つまりあまり追い込み過ぎてビルマが完全に中国の衛星国になってしまうことを怖れる、そんな阿吽の部分を負担し合っているそんな感じでしょう。
しかしここでもアメリカのダブルスタンダードは嘘くさいわけで、チベット問題ではここまでやらないんですね、アメリカは、チベット問題はいわゆる国際問題、つまり不当な侵略に属するんですが、ビルマは国内問題過ぎないのにです。
そして経済関係に及ぶんですが、当然出て来たのが牛肉でして
これといって驚くような話はこの中には出て来ませんが、両者の言葉の中に出てくる「この後昼飯を共にしながら..」ちゅう括りの中にはトランスフォーメーションの問題があり、その中で日本がどれほど金をぼったくられるのかちゅうような話をやるんでしょう。
その他参照記事
Bush assures Japanese premier
President Bush and Prime Minister Yasuo Fukuda of Japan in Joint Statements
It's the first visit the Prime Minister has taken since he has assumed his important office. It's a recognition that our alliance is vital for peace and security. The alliance between our two countries is rooted deeply in our strong commitments to freedom and democracy. The Prime Minister and I are going to keep it that way. One of the things we've decided to do is to continue to make sure the U.S.-Japanese relationship is the cornerstone of security and peace. And I appreciate you being here. We'll continue to work together to advance freedom, security and prosperity in our respective regions and beyond.ですからざっくり、自由と民主主義に対する固い盟約に根ざした日米同盟は、2国間の平和と安全にとって不可欠であり、日米は将来に向かってそれを堅持する、こんなありきたりな感じですね。
固い盟約なのかどうか、アメリカはさておき我が国の平和や安全、国益全般にとっちゃどうよ?
そういう懐疑は感ずるんですが、少なくとも、昨日引用したECONOMISTの記事の懸念、ブッシュが福田さんの名前を間違えるちゅうようなことは無かったのかも知れない。
これに対して福田さんはブッシュと同一の論旨の中に
and also provides the basis for our active diplomacy vis-a-vis Asia.という一節を盛り込んでおり、福田親子の所論であるところのアジア重視とまでは言い切らないものの、対米偏重に微かな抵抗を試みている、そんな感じでしょう。
その表れと言えるのが
I explained to the President that the solid Japan-U.S. alliance will provide the foundation for Asia's peace and prosperity. And realizing a stable and open Asia that advances in prosperity by further deepening our relations with Asian countries on the basis of Japan-U.S. alliance will be in our mutual interests. And I told the President I'm convinced that such active diplomacy vis-a-vis Asia in turn will further strengthen our alliance. Following this meeting here, I shall be attending a series of ASEAN-related summit meetings in Singapore, and I desired to visit Washington, D.C. and have discussions with President Bush because of my belief regarding our alliance.という部分ですが、この発言の核心は「アジアの中の日本」であり、日米同盟はその資源である、そんな規定の仕方を表明しているんでしょうが、それをもっと生々しく言ってしまえば、アジアにおける日本はアメリカの代理人ではなくアジアとアメリカの仲介者たらん(無理っぽいけど...)、こんな意思の表明ちゅうと極言が過ぎる?
まず、僕自身がもっとも関心のある北朝鮮と6カ国協議ですが、ブッシュは6カ国協議への我が国の参加に
I appreciate Japan's participation in the six-party talks. Together with China, Russia and South Korea, our two nations are pressing North Korea to fulfill its obligation to abandon all its nuclear weapons programs, as well as its proliferation efforts.と型どおりの謝辞を述べた上でその成果(あてになるんかいそんなもん?)を
The six-party talks have delivered measurable results. The plutonium production facilities at Yongbyon are now being disabled, under six-party supervision. Hard work still remains to be done. North Korea has agreed to provide a full declaration of all its nuclear programs and proliferation activities by the end of this year. Full declaration is one of the next steps North Korea must take to keep the six-party talks moving towards the goal of a Korean Peninsula without nuclear weapons.とくどくどしく強調してます。
そしてブッシュは拉致に言及するんですが
I reminded the Prime Minister of one of the most moving moments of my presidency, when the mother of a young girl who had been abducted by the North Koreans came to visit me. I told her, and I'm going to tell the Japanese people once again, we will not forget this issue. I understand, Mr. Prime Minister, how important the issue is to the Japanese people, and we will not forget the Japanese abductees, nor their families.ホワイトハウスを訪問された横田さんご一家の思い出から切り出した割には中身は何もなく、「我々は拉致問題を忘れない」ちゅうスローガンのリフレインで終わりでテロ支援国家指定解除に関しては何も語ってないですわ。
さて福田さんですが、ブッシュと違って
With regard to North Korean nuclear programs, we agreed that Japan and U.S. need to maintain close coordination with each other, in order to achieve complete abandonment of all nuclear weapons and programs by North Korea, through the six-party talks.と6カ国協議全体の評価に関しては素っ気ない。
ひるがえって拉致に関しては
President Bush stated that he will never forget the abduction issue, and on that basis he once again expressed his commitment for unchanged support to the Japanese government.ブッシュの「忘れない」に「ブッシュは再度拉致問題に関する日本政府への不変の支援を表明した。」ちゅう文言が付け足されてます。
ブッシュの側には「忘れない」しかないのに福田さんの方には「不変の支援を表明」がある、ここいらが最終的には解釈の違いで逃げおおせるインチキ臭いレトリックで、なにより福田さんもテロ支援国家指定解除には一切触れていないです罠。
「不変の支援」って言ってしまえば解釈は幅広いわけで、それはテロ支援国家指定に限られず、人権攻撃における連携であっても「不変の支援」と言い逃れられるわけで、国連の人権委員会に上程されている北朝鮮人権非難決議案を共同提案国を更に増やして可決することでもそれは可だということですが、ただこれすらも、北の属国韓国の横やりで拉致問題を連想するような文言はすべて削られてます。
さて、巷間僻みっぽい人達は、福田さんの離米と共にブッシュは議会に対して北朝鮮のテロ支援国家指定を解除する旨の通告を行うちゅうような流言を飛ばしているんですが、なぜ彼らが16日中かというと45日ルールなんでしょう。
しかしそこまで露骨なことはしないと思うし、一昨日貼った聯合ニュースの記事には、アメリカ政府高官の話として、同一効果の原則を適用するだろうという観測が述べられてますから、今この「いつか」という期日の問題はブッシュ政権にとっては重要ではないような気がします、つまりいつでもやれるということです。
テロ特関連については
Mr. Prime Minister, I appreciate the great leadership that you are showing as you work to reauthorize the Japanese refueling mission.
I appreciate the contribution that the Japanese people are making to help this young democracy.これまでの協調に対する感謝とこの先の新成立に対する期待感がブッシュから表明されており、これに対する福田さんの発言は
We should never allow Afghanistan to once again become a hotbed for terrorism. And we agreed that Japan and the United States should continue to work together with the international community in the fight against terrorism.ですから「テロとの戦い」をなんとしてでも継続するちゅう型どおりの内容です。
ビルマの軍事独裁政権問題ではこれまでの日米の対応は微妙に差があるんですが
The Prime Minister and I condemned the regime's crackdown on democratic activists. We call for the release of Aung San Suu Kyi and all other political prisoners. We're for a genuine dialogue between the regime and those who seek a democratic future for Burma. U.S. sanctions on the regime are in place. Japan has canceled an aid grant. The Prime Minister told me his government is reviewing other aid projects to ensure that they directly benefit the people of Burma. We discussed our strong economic relationship.ですからブッシュはあまりそこには踏み込もうとしてません。
これは今までのアメリカのスタンスでもありますが、日本がアメリカほど強硬にビルマの軍事政権の非を唱えない、そしてまだ援助をしようとしていることに関してはある種のコンセンサス、つまりあまり追い込み過ぎてビルマが完全に中国の衛星国になってしまうことを怖れる、そんな阿吽の部分を負担し合っているそんな感じでしょう。
しかしここでもアメリカのダブルスタンダードは嘘くさいわけで、チベット問題ではここまでやらないんですね、アメリカは、チベット問題はいわゆる国際問題、つまり不当な侵略に属するんですが、ビルマは国内問題過ぎないのにです。
そして経済関係に及ぶんですが、当然出て来たのが牛肉でして
I think we're going to serve the Prime Minister -- I hope we serve him some good U.S. beef, which is a good way to bring up the subject of beef. We hope we're able to have the Japanese market fully open to all U.S. beef and beef products, consistent with international guidelines.ブッシュは、日本が月齢に関する国際標準に基づいて牛肉市場を全面開放することを求めていますが、福田さんは
There was a reference to beef. I hope that -- well, we are addressing the beef issue on the basis of scientific findings.科学的な調査結果に基づいて対処しようよちゅうこれまで通りの態度だから接点はなかった模様w
これといって驚くような話はこの中には出て来ませんが、両者の言葉の中に出てくる「この後昼飯を共にしながら..」ちゅう括りの中にはトランスフォーメーションの問題があり、その中で日本がどれほど金をぼったくられるのかちゅうような話をやるんでしょう。
その他参照記事
Bush assures Japanese premier
President Bush and Prime Minister Yasuo Fukuda of Japan in Joint Statements
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