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軍国少年の半世紀、そして結局...
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 ヴァージニア工科大学で拳銃による大量殺戮があったことでまたしてもアメリカの銃規制問題がクローズアップされていますが、これはどうもアメリカだけの話ではないようで、意外なことにはあの国民皆民兵の永世中立国スイスでも同じようなムーブメントがあるんだそうです。

 スイスでは健常な大人の男性は漏れなくアサルトライフルか拳銃のいずれかもしくは両方を支給されて自宅に持っているのだそうで、人口750万の国に200万挺以上の小火器が流通している(保有は300万挺超と推定される)、こういうことのようです。
少々砕いて考えると、我が国の陸自と空自にどれだけの小火器があるかしれませんが、我が国の人口を約12000万人とすると約4800万挺の小火器が巷に存在するということで良いんじゃないでしょうか。
人民解放軍の小火器全部集めればこれ以上あるんでしょうが自衛隊ではこんなにないんじゃないかと思うのですが、スイスには300万挺ある、こういうことです。

 そんな中で2001年09月にZugですからツークですか? まぁそんなような名前の田舎町がチューリッヒの南の湖畔の町であるらしいのだけど、そこでオツムのイカレタ奴が銃を乱射して十四人を殺して自殺した、それを契機にスイスでも銃規制の動きが始まったとかいうんですね。

 でこれにはアメリカ同様にライフル協会みたいな団体があって、彼らが「銃規制法で頭のイカレタ奴がイカレタことをすることは止められない」とかいうわけわかめな理屈で猛反対をしてるんだそうだけど、実際全国紙が世論調査をやってみると1200人の回答者の内の65%が家に銃器を保管することに反対しており、76%が国防上というのか国防軍の作戦上必要ではないと答え、54%が銃がこれだけ巷にあふれることが安全ではないとは答えているものの、逆に60%は銃規制をやったところで銃器犯罪は減らないと答えている。

 実際の数値に落とした例があるんだけど、2005年にはスイスでは204の殺人事件があり、そのうち銃器絡みが48件。
この48という数字は昨年イギリスのウエールズとイングランドで発生した銃器絡みの殺人事件の下図と同じなんだけれども、人口はスイスが1/7でしかなく、イギリスは銃規制が厳しいっと。
つまり、一面的だけど、銃規制が厳しいと85%は防遏できるかも知れない可能性はあるっと。
そしてデータとして興味深いのは、2004年のスイスの自殺事案1283件中銃器によるものが271件だから2割強。
そして家族を道連れにしたケースが8件、こんなところが銃規制推進派の一つの主張としての「家庭の銃をおくな」に繋がっているようです。

 こうした事実を離れて僕なんかがかなり離れたところでスイスをイメージすると、なんだかこれも60年間近場で戦争がなかったことによる平和惚けのような気がするんだけど、ヨーロッパも結構きな臭くはなってきてるんでまたまた潮目が変わるのかもしれません。

An Armory in Gun-Shy Europe
Britain's Gun Laws Seen as Curbing Attacks
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