軍国少年の半世紀、そして結局...
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
温家宝が来日した際の日中共同プレス発表に関してマスコミはこぞって称え、とりわけ東シナ海のガス田問題に関しては共同開発の道が開けたなどという欺瞞的な宣伝が横行したことは記憶に新しいと思います。
共同プレス発表の第8条に
6.双方は、東シナ海問題を適切に処理するため、以下の共通認識に達した。
(1)東シナ海を平和・協力・友好の海とすることを堅持する。
(2)最終的な境界画定までの間の暫定的な枠組みとして、双方の海洋法に関する諸問題についての立場を損なわないことを前提として、互恵の原則に基づき共同開発を行う。
(3)必要に応じ、従来よりハイレベルの協議を行う。
(4)双方が受入れ可能な比較的広い海域で共同開発を行う。
(5)協議のプロセスを加速させ、本年秋に共同開発の具体的方策につき首脳に報告することを目指す。
と触れられているわけですが、結局これは「現状固定」、温家宝が来る以前の状況、つまり中国がやりたい放題をやるということを固定するということでしか無く、そのことを端的に表すのが「双方の海洋法に関する諸問題についての立場を損なわないことを前提として」と「双方が受入れ可能な比較的広い海域」であり、どちらかが異論を唱える領域における共同開発はあり得ない、こういうことです。
個人的には共同開発提案そのものがすでに敗北主義的であり支持できないのですが、そういう情けないことをした挙げ句の果てに中国の横着を追認させられた、それがこの文言です。
そんなわかりきったことを隠蔽してまでマスコミが例外なく温家宝招請を成功であったと言い募ったのは、富田メモ以来の安倍政権発足を含めた日中関係修復シナリオが、政官財のみならずマスコミまで捲き込んで進められている証だと思うんですが、これまた不思議なことに、中国と言えばなんでも目くじらを立てるエセ右翼やエセ保守はこの記事にはまったく騒がないですね。
東シナ海ガス田、中国が共同開発中間線案拒否…局長級協議
東シナ海のガス田開発をめぐり、北京で5月25日に行われた日中局長級協議で、中国側が中国沿岸から沖縄西側の「沖縄トラフ(海底の溝)」までの大陸棚に権益が及ぶとする従来通りの「自然延長論」を主張し、日中中間線付近の白樺(中国名・春暁)などのガス田での共同開発を拒否していたことが、2日、明らかになった。
複数の政府筋が明らかにした。
日中両首脳は、4月の温家宝首相の来日時に、〈1〉広い海域で共同開発を行う〈2〉今年秋に具体策をまとめる――ことなどで合意していた。このため、日本側は首脳会談後初めてとなる5月の局長級協議での進展に強く期待していた。中国側が従来通りの主張を繰り返したことで、秋までの日中協議は改めて難航する可能性が大きくなっている。
ガス田をめぐる局長級協議は2004年10月に始まった。中国側は当初から、東シナ海での日中の排他的経済水域(EEZ)などの境界画定について、大陸棚の自然延長論を主張してきた。
これに対し、日本側は、双方の海岸から等距離に引いた中間線をもとにする「中間線論」を主張。国連海洋法条約の関連規定などに基づき、現在、国際的に採用されている考え方だ。
政府筋によると、先月25日の協議で、中国側は尖閣諸島も含む日本側の海域での共同開発を主張した。一方、日本側は国際司法裁判所などの判例を示しながら、中間線の妥当性を説明した。
しかし、中国側は「判例だけがすべてではない」などとして、中間線自体を認めず、中間線周辺で中国側が開発中の白樺、翌檜(あすなろ)などの4ガス田は「対象外」として、日本側の共同開発要求を拒絶した。
日本側は、新たな譲歩案として、共同開発で、中国がすでに開発に投資した資金を負担する案も示したが、中国側は応じなかったという。
(2007年6月2日14時44分 読売新聞)
この読売の記事もいかにも意図的なんですが、こんな話はすでに先月中に人民日報だったか新華社だったかが報じていて、中国の言い分は「中間線なんてのは日本の勝手な主張であり認めない。」です。
話し合いで解決しようとする限りこうなることはわかりきったことなのに「日本側は首脳会談後初めてとなる5月の局長級協議での進展に強く期待していた。」などと平気で書ける讀賣新聞のそうとうな強心臓なんですが、そういうマスコミの一致団結した隠蔽に対して無力だよな、世論は。
昨日以来魏京生が成田で足止めを喰らっていることにネット内のエセ右翼やエセ保守は盛んにブーイングをやってるんだけどさ、同じ媚中にしてもこっちの媚中の隠蔽の方が国営上重大だと思うんだが気にならんのか?
安倍マンセーでエセ保守のバカなやつはこの魏京生入国拒否を媚中派大物政治家の指示だろうなんてアホなことを自慢げに書いてるんですが、これが安倍政権の本質なんだってことですよ。
共同プレス発表の第8条に
6.双方は、東シナ海問題を適切に処理するため、以下の共通認識に達した。
(1)東シナ海を平和・協力・友好の海とすることを堅持する。
(2)最終的な境界画定までの間の暫定的な枠組みとして、双方の海洋法に関する諸問題についての立場を損なわないことを前提として、互恵の原則に基づき共同開発を行う。
(3)必要に応じ、従来よりハイレベルの協議を行う。
(4)双方が受入れ可能な比較的広い海域で共同開発を行う。
(5)協議のプロセスを加速させ、本年秋に共同開発の具体的方策につき首脳に報告することを目指す。
と触れられているわけですが、結局これは「現状固定」、温家宝が来る以前の状況、つまり中国がやりたい放題をやるということを固定するということでしか無く、そのことを端的に表すのが「双方の海洋法に関する諸問題についての立場を損なわないことを前提として」と「双方が受入れ可能な比較的広い海域」であり、どちらかが異論を唱える領域における共同開発はあり得ない、こういうことです。
個人的には共同開発提案そのものがすでに敗北主義的であり支持できないのですが、そういう情けないことをした挙げ句の果てに中国の横着を追認させられた、それがこの文言です。
そんなわかりきったことを隠蔽してまでマスコミが例外なく温家宝招請を成功であったと言い募ったのは、富田メモ以来の安倍政権発足を含めた日中関係修復シナリオが、政官財のみならずマスコミまで捲き込んで進められている証だと思うんですが、これまた不思議なことに、中国と言えばなんでも目くじらを立てるエセ右翼やエセ保守はこの記事にはまったく騒がないですね。
東シナ海ガス田、中国が共同開発中間線案拒否…局長級協議
東シナ海のガス田開発をめぐり、北京で5月25日に行われた日中局長級協議で、中国側が中国沿岸から沖縄西側の「沖縄トラフ(海底の溝)」までの大陸棚に権益が及ぶとする従来通りの「自然延長論」を主張し、日中中間線付近の白樺(中国名・春暁)などのガス田での共同開発を拒否していたことが、2日、明らかになった。
複数の政府筋が明らかにした。
日中両首脳は、4月の温家宝首相の来日時に、〈1〉広い海域で共同開発を行う〈2〉今年秋に具体策をまとめる――ことなどで合意していた。このため、日本側は首脳会談後初めてとなる5月の局長級協議での進展に強く期待していた。中国側が従来通りの主張を繰り返したことで、秋までの日中協議は改めて難航する可能性が大きくなっている。
ガス田をめぐる局長級協議は2004年10月に始まった。中国側は当初から、東シナ海での日中の排他的経済水域(EEZ)などの境界画定について、大陸棚の自然延長論を主張してきた。
これに対し、日本側は、双方の海岸から等距離に引いた中間線をもとにする「中間線論」を主張。国連海洋法条約の関連規定などに基づき、現在、国際的に採用されている考え方だ。
政府筋によると、先月25日の協議で、中国側は尖閣諸島も含む日本側の海域での共同開発を主張した。一方、日本側は国際司法裁判所などの判例を示しながら、中間線の妥当性を説明した。
しかし、中国側は「判例だけがすべてではない」などとして、中間線自体を認めず、中間線周辺で中国側が開発中の白樺、翌檜(あすなろ)などの4ガス田は「対象外」として、日本側の共同開発要求を拒絶した。
日本側は、新たな譲歩案として、共同開発で、中国がすでに開発に投資した資金を負担する案も示したが、中国側は応じなかったという。
(2007年6月2日14時44分 読売新聞)
この読売の記事もいかにも意図的なんですが、こんな話はすでに先月中に人民日報だったか新華社だったかが報じていて、中国の言い分は「中間線なんてのは日本の勝手な主張であり認めない。」です。
話し合いで解決しようとする限りこうなることはわかりきったことなのに「日本側は首脳会談後初めてとなる5月の局長級協議での進展に強く期待していた。」などと平気で書ける讀賣新聞のそうとうな強心臓なんですが、そういうマスコミの一致団結した隠蔽に対して無力だよな、世論は。
昨日以来魏京生が成田で足止めを喰らっていることにネット内のエセ右翼やエセ保守は盛んにブーイングをやってるんだけどさ、同じ媚中にしてもこっちの媚中の隠蔽の方が国営上重大だと思うんだが気にならんのか?
安倍マンセーでエセ保守のバカなやつはこの魏京生入国拒否を媚中派大物政治家の指示だろうなんてアホなことを自慢げに書いてるんですが、これが安倍政権の本質なんだってことですよ。
PR
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
リンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
最新記事
(01/18)
(01/17)
(01/15)
(01/15)
(01/14)
(01/12)
(01/12)
(01/11)
(01/11)
(01/10)
(01/10)
(01/10)
(01/09)
(01/07)
(01/05)
(01/04)
(01/04)
(01/02)
(01/01)
(12/31)
(12/31)
(12/30)
(12/30)
(12/29)
(12/29)
最新トラックバック