軍国少年の半世紀、そして結局...
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昨日の「ドイツ兵戦死:アフガニスタン自爆テロ:ますます多難なメルケル 」では、アフガニスタンの北部でドイツ軍部隊が自爆攻撃に遭って、国防軍兵士三名が死んだって話、そしてメルケルは前途多難だなって印象を書いたわけですが、これがメルケルのことだけですめば笑ってもいられます。
しかし我が国も非常に似通った状況にあり、安倍政権はさらにそこに深入りをしようとしています。
つまり、先般の日米首脳会談後に安倍総理がアフガンへの派兵の検討を命じたってことですが、これに関して今日のロスアンジェルス・タイムスの「3 German troops killed in Afghanistan」という記事が示唆深いですね。
元々派兵には国内世論が消極的なドイツですから、NATO諸国の要請には背を向けて安全な地域にしか展開していなかった、この背景ってのはイラクやアフガニスタンにおける日本と似たところがあると思います。
この記事は-The attack might point to a Taliban strategy of striking in unexpected areas, seeking "softer" targets among the Western forces.と書いていますが、これはテロを行う側としては当然の戦術ですね。
この攻撃の方をうけたメルケルは一昨日の段階で-"The German military is carrying out an important mission for the reconstruction and stabilization of Afghanistan. It is the goal of the attackers to destroy the … successes of this rebuilding process."という声明を出しており、これはこれで言い分としてはそうなんだけど、なんの意味もない。
そしてこの言い分は、小泉以来の日本政府の公式な立場なわけですが、同様に、テロを行う側に対してはなんの意味もない。
日本国憲法の前文と同じでマスターベーションでしかないわけですよ。
この記事では、今回ドイツ兵が惨事に見舞われた背景を-The extent to which security levels vary across the country was underscored by the soldiers' decision to leave their vehicles and enter the market. Such an action would be unthinkable in places such as the southern city of Kandahar, where coalition troops routinely speed through town in heavily armed convoys, rarely getting out of their vehicles in a populated area.と書いていますが、逆を言えば、陸上自衛隊のイラク派遣軍が惨事に見舞われなかったのは、こういう軽率な行動をしなかったからだとも言えるんじゃないか?
イラク派兵に際しては、これもまたマスターベーションでしかないんだけど、非戦闘地域の定義であるとか武器使用基準をどうするとかきわめて非現実的な議論に終始したままで派兵やっちゃったわけですが、陸自は幸いにも無傷で撤退できた。
しかしまだ空自がいるんだな、そして海自の給油参加以外にアフガンにもイラク特措法の延長線上で陸自を出そうとしている。
このままゆけば10月あたりが境になるんだろうけどドイツはアフガンから単独撤兵する可能性すらあって、その前触れがドイツ国防省による米軍の作戦批判でしょ?
そういう状況の中で安倍総理はアホなことを指示したわけですよ。
なんぼ大義名分が国連平和維持軍参加であろうが再建支援であろうが、それはこっちの理屈でタリバンやアルカーイダの知ったこっちゃない。
それが国益や国際信義に適うことならば出すなとは言いませんが、出すからには万全の体制で出してあげて欲しい、こういうことを言うわけで、武器使用基準にしても現場の指揮官の裁量権は拡大すべきだし、持ち込む装備にしても、なるべく自衛隊員が直接被弾しなくて良いような重装備にすべきですよ。
こっちが戦争やる気がないから攻撃されないなんてのは日本でしか通用しない理屈だと思うよ。
日本では、ある時期米英軍の作戦が奏功してタリバンは山岳地帯に追いやられた、ここまでの報道で尻切れなんですが、タリバンは再びじわじわとカブールに迫っている、イラクにしてもそうだったのですがそういうところで戦闘地域がどこで非戦闘地域がどこだという議論は意味はないですよ。
その他参考記事
Generalbundesanwaltin nimmt Ermittlungen auf
EU stands with Poland to resist Kremlin
しかし我が国も非常に似通った状況にあり、安倍政権はさらにそこに深入りをしようとしています。
つまり、先般の日米首脳会談後に安倍総理がアフガンへの派兵の検討を命じたってことですが、これに関して今日のロスアンジェルス・タイムスの「3 German troops killed in Afghanistan」という記事が示唆深いですね。
元々派兵には国内世論が消極的なドイツですから、NATO諸国の要請には背を向けて安全な地域にしか展開していなかった、この背景ってのはイラクやアフガニスタンにおける日本と似たところがあると思います。
この記事は-The attack might point to a Taliban strategy of striking in unexpected areas, seeking "softer" targets among the Western forces.と書いていますが、これはテロを行う側としては当然の戦術ですね。
この攻撃の方をうけたメルケルは一昨日の段階で-"The German military is carrying out an important mission for the reconstruction and stabilization of Afghanistan. It is the goal of the attackers to destroy the … successes of this rebuilding process."という声明を出しており、これはこれで言い分としてはそうなんだけど、なんの意味もない。
そしてこの言い分は、小泉以来の日本政府の公式な立場なわけですが、同様に、テロを行う側に対してはなんの意味もない。
日本国憲法の前文と同じでマスターベーションでしかないわけですよ。
この記事では、今回ドイツ兵が惨事に見舞われた背景を-The extent to which security levels vary across the country was underscored by the soldiers' decision to leave their vehicles and enter the market. Such an action would be unthinkable in places such as the southern city of Kandahar, where coalition troops routinely speed through town in heavily armed convoys, rarely getting out of their vehicles in a populated area.と書いていますが、逆を言えば、陸上自衛隊のイラク派遣軍が惨事に見舞われなかったのは、こういう軽率な行動をしなかったからだとも言えるんじゃないか?
イラク派兵に際しては、これもまたマスターベーションでしかないんだけど、非戦闘地域の定義であるとか武器使用基準をどうするとかきわめて非現実的な議論に終始したままで派兵やっちゃったわけですが、陸自は幸いにも無傷で撤退できた。
しかしまだ空自がいるんだな、そして海自の給油参加以外にアフガンにもイラク特措法の延長線上で陸自を出そうとしている。
このままゆけば10月あたりが境になるんだろうけどドイツはアフガンから単独撤兵する可能性すらあって、その前触れがドイツ国防省による米軍の作戦批判でしょ?
そういう状況の中で安倍総理はアホなことを指示したわけですよ。
なんぼ大義名分が国連平和維持軍参加であろうが再建支援であろうが、それはこっちの理屈でタリバンやアルカーイダの知ったこっちゃない。
それが国益や国際信義に適うことならば出すなとは言いませんが、出すからには万全の体制で出してあげて欲しい、こういうことを言うわけで、武器使用基準にしても現場の指揮官の裁量権は拡大すべきだし、持ち込む装備にしても、なるべく自衛隊員が直接被弾しなくて良いような重装備にすべきですよ。
こっちが戦争やる気がないから攻撃されないなんてのは日本でしか通用しない理屈だと思うよ。
日本では、ある時期米英軍の作戦が奏功してタリバンは山岳地帯に追いやられた、ここまでの報道で尻切れなんですが、タリバンは再びじわじわとカブールに迫っている、イラクにしてもそうだったのですがそういうところで戦闘地域がどこで非戦闘地域がどこだという議論は意味はないですよ。
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